学歴が全てではない!!優秀な家庭教師を見分けるポイント9選

家庭教師を利用している方、今の講師に満足していますか? 初めての家庭教師の場合、良い・悪いの判断がむずかしい人もいるでしょう。優秀な家庭教師がどういった指導をしているのか、また御宅に呼んでいる家庭教師が優秀なのかを検証するためのポイントを9つピックアップしてみました。
計画性や暗記術など指導面でチェックしたい4ポイント

家庭教師の役割でもっとも重要といってもいいのが学習指導です。下のようなポイントで講師の能力をチェックしてみましょう。
①全部の科目を広く教えられる
高校生で理系・文系に分かれてくると難しいかもしれませんが、小中学生の場合はすべての科目を広く対応してもらう必要があります。また不得意な科目がある講師はその科目の説明が十分にできないだけでなく、得意科目が偏っている講師は自分が分かっているからと説明が丁寧にできない可能性もあるのです。全てを広くカバーできていない講師は、勉強が苦手な生徒をボトムアップする指導には向かないかもしれないため注意しましょう。
②教えるべき内容を理解している
とくに受験対策で家庭教師を呼びたい人はチェックしたいポイントです。①のように広く教えられるのも能力の一つですが、さらにテストや受験でよく出るポイントを理解して、要点をしぼって教えてくれる講師は優秀と捉えてよいでしょう。なかでも暗記科目は必要な内容だけ覚える(不要な内容は覚えない)のが結果を出すコツです。そのため内容の重要性・優先順位を理解しているかは重要になります。
またポイントを押さえるためには、広い範囲をカバーしているのが前提です。生徒がつまずいている単元があった際に、前の関連する単元が理解できていないからだと基本に立ち返って指導してくれるのも期待できます。
③計画性のある指導をしてくれる
あなたの講師は、問題を与えて“分からないときは質問しなさい”と受け身の姿勢をとってはいないでしょうか。問題演習は確かに大事ですが、準備をしておらず行き当たりばったりの授業をする講師はハズレといってもいいでしょう。
目標を定めて達成するための道筋を示すのも家庭教師の役割です。1回の授業だけでなく、年間でどのようなプランを組んで指導してもらえるのかを確認してみてください。
家庭教師センターで契約した場合はとくに、その会社の指導ノウハウに沿って指導してくれるのを期待するでしょう。プラン作りなどフォローアップの対応は家庭教師センターの問題かもしれませんので、合わせてチェックしてみてください。
④暗記がうまい(暗記ノウハウが豊富)
②でも書いたとおり、暗記科目は必要な内容だけ覚える(不要な内容は覚えない)のが結果を出すコツです。そのため必要な内容を理解した上で、それを覚えるためのノウハウを持っている講師は優秀と考えられるでしょう。語呂合わせや替え歌など項目を覚えやすくする術や、壁に貼って何度も見る・単語帳の作り方など暗記事項に触れる回数を増やす術など、よく知られているものから講師個人で編み出したものまで暗記の引き出しの多さは優秀さにつながるでしょう。
受験メカニズムの理解度や指導した生徒数などは親御さんがチェック

指導面は生徒当人がチェックできる項目が中心でしたが、親御さんにチェックしていただきたい点もあります。それは経験値や実績といった講師の経歴から読み取れる能力です。たとえば下の点をチェックしてみてください。
⑤教えてきた生徒数が多い
生徒は一人一人考え方や感じ方が違います。そのため接してきた生徒が多ければ多いほど、生徒のタイプによる違いを理解し、適した指導方法を使い分けてもらえると捉えることができます。
家庭教師の中には、以前は学校の教師や塾講師をしていた人がいます。そういった1対複数での指導経験が豊富な人は、1対1でのスタイルだけで指導してきた講師よりも、指導してきた生徒の数が多くなり、指導方法の幅が広がっているのが期待できるでしょう。もちろん1対1での指導スタイルだけの人が絶対的に劣るわけではありません。経験値を測る上でのひとつの指標として、あくまで参考程度に聞いてみてください。
⑥受験の仕組みを理解している
2020年度から学習指導要領が改訂され、学習内容などが変わったのをご存知でしょうか。それに合わせて今までは「センター試験」と呼んでいた試験は、「大学入学共通テスト」に名前が変わったりします。そういった近年の教育業界の変化に詳しい人は優秀と評価できるでしょう。
また各学校・地域でのテストは毎年行われ続けているため、傾向は毎年・毎回分析しなければなりません。古い情報だけに頼っているのではなく、新しい情報を常にブラッシュアップし続けている講師は優秀といえます。
コミュニケーション面やビジネスマナーもチェック

そして家庭に上がって生徒と1対1で話をする家庭教師には、コミュニケーション能力やビジネスマナーが求められます。挙げ出せばきりがありませんが、例えば下のような点をチェックしておきましょう。
⑦時間を守れる
ビジネスマナーの基本中の基本です。遅刻をせず余裕を持って行動するのは当たり前で、授業を契約時間以上に勝手に延長するのもよくありません。契約時間内でコンパクトに指導をまとめられる能力だけでなく、生徒個人や家庭の時間を大事にできる心遣いは人として付き合っていく上で重要でしょう。
⑧学習習慣の改善ができる
成績アップや志望校合格という結果を出すためには、良い学習習慣を生徒が身につける必要があります。ただ、ここも生徒一人一人で個性があるため、学習習慣を改善する方法は一筋縄ではいかないのです。生徒の性格やスケジュールを加味しながら具体的な改善方法を提示したり宿題の量を柔軟に調整したりできる講師は優秀といえるでしょう。
⑨生徒のモチベーションを上げるのが上手い
生徒はいつも絶好調なわけではありません。疲れているとき・テストの結果が悪かったとき・プライベートでトラブルがあるときなど、生徒の体調や気分に浮き沈みがあるのは仕方がないことです。沈んでいるタイミングで、励ましの言葉をかけたり休憩を適度に入れたりできるのは優秀な講師の証です。相談しやすい雰囲気を作るのがうまい講師は、生徒の要望を聞いて柔軟に対応してくれるでしょう。ストレス解消法や受験勉強を乗り切ったときの体験談などを聞いてみると、参考になるかもしれません。
講師の性格・性別・学歴は、生徒次第

チェックポイントを9つにしぼって紹介しましたが、講師の性格や性別についてはあえて挙げませんでした。講師を選ぶ上で大切なポイントではありますが、優秀さかどうかとは別問題だからです。あくまで生徒との相性次第になるため、体験授業などを利用して良い講師と巡り合えるようにこだわってみてください。
また学歴についても一長一短です。高学歴=優秀と捉えることも可能ですが、自分で勉強するのと教えるのでは話が変わってきます。“分からない人の気持ちが分からない”と言われたりするのを聞いた経験があるのではないでしょうか。
ただ、勉強ができる生徒がより高度な勉強をするために利用するならば高学歴の講師は適任でしょう。また志望校の在校生や卒業生ならば、受験や学校生活についての情報が得られるという利点はあります。性格・性別・学歴は生徒次第な面が大きいため、講師選びの際に親御さんを交えてしっかり確認しましょう。





