お茶や掃除は必要!?家庭教師を迎える上で親が考えたい準備まとめ

家庭教師が来たらお茶を出した方がいいのか? 家庭教師を利用するとなると親御さんは何をどこまで準備したらいいのか迷われるでしょう。お茶やお菓子・掃除など、親御さんが準備するものや環境についてどの程度の配慮が望ましいのかを考察していきます。
テキストやワークの用意は家庭側か講師側か?

まずは勉強道具を揃えましょう。えんぴつやペン・ノートなど必要最低限の筆記用具は準備できているでしょうか。新しく買い揃える必要はありませんので、普段から使っているものを準備しておきましょう。
家庭教師センターや講師ごとで異なりますが、授業で使用するテキストやワークを用意するのが講師側か家庭側かは事前に確認してください。講師側で手配の場合にはオリジナルの教材を用意して差別化を図っていたりします。ただ、学校のペースに合っていなかったり、料金が高かったりするかもしれないため、契約前に確認するのが望ましいです。
家庭側で用意する場合は、学校で使っている教科書やワークをそのまま使えば問題ありません。とくに学校の授業についていけてない生徒は、学校から出される宿題や定期テストの準備を講師に手伝ってもらいましょう。定期テストの成績が上がったり、宿題をすべて提出したりするところから自信がつけば勉強が楽しくなってきます。もちろん、学習意欲があって進みが早い生徒は市販の新しい問題集などを買ってもいいでしょう。
掃除などの環境整備は生徒自身に任せてみてもOK

講師を招き入れて授業を受ける部屋をどこにするかは事前に考えておいてください。お子さん用の勉強部屋があればそこになりますが、家族の共有スペースで授業をするケースもあるでしょう。講師と生徒が座って、教科書などが広げられるスペースがあれば問題ありません。
また授業の邪魔にならないように音に気を配りましょう。道路に面した部屋では外の音が響いたり、家庭内でも生活音が気になったりする場合があります。場所の調整で音対策が難しければ、講師に来てもらう時間帯を工夫する方法も有効です。車通りの少ない時間帯やほかの兄弟などが家にいない時間帯に来てもらうのが良いでしょう。もしくは講師の自宅を使わせてもらったり、カフェなど自宅外でお願いしたりするケースもあります。家庭教師センターや講師と相談して検討しましょう。
そして最低限の掃除はした方が良いです。いつもの通りでかまいませんので、掃除機をかけたり、講師が使うかもしれないトイレは軽く磨いたりしておきましょう。場合によっては、生徒自身に掃除を任せて自分で講師を招くようにしてもいいかもしれません。人を招くときの作法を学べる機会になるだけでなく、勉強するメリハリがつけられる場合もあるでしょう。
スケジュール確認は早め早めで余裕をもって!!

必要性を感じられた人は、勉強しようと張り切っているところかもしれません。ただ、人間のモチベーションはだんだん下がってきてしまうものです。そこで、モチベーションが下がった・上がらないタイミングで使えるメンタル向上術をまとめました。すぐに実践できるので試してみてください。
授業のスケジュール確認は、お互いのために一番気を使いたいポイントかもしれません。曜日固定でお願いする場合は毎回連絡する必要はないですが、月ごと・週ごとで予定を組んでいたり、組んでいた予定を変更したりする際は早めに講師と確認しましょう。
家庭教師センターによっては授業日程の変更を○日前・○時間前までとルール化していて、それ以後では振り替えを断っていたり、キャンセル料が発生したりする場合があります。体調不良など止むを得ない場合もありますが、キャンセルしたら講師側に迷惑がかかるのは間違いないため、ルールについても契約時に確認して遵守するようにしましょう。
そして授業当日は、予定時刻の5〜10分前には講師の到着を待つぐらいで準備をしておいてください。そして授業終了後は、必要以上に講師を引き留めないのも大事です。次の予定がある場合はもちろん、時間給で契約している講師の拘束時間を長くするのは無賃労働につながってしまいます。生徒側の都合で授業開始時間が遅れたとしたら、延長できないものだと心得て5〜10分前に余裕を持って準備をしておくのが大事なのです。
お茶やお菓子を出すのは賛否両論!!

そして親御さんが準備されるものとして最も迷われるのがお茶やお菓子かもしれません。賛否両論あってどちらが良いとは言い切れないため、両方の意見をまとめてみました。参考にして、ご家庭で検討してみてください。
■出す・出してもらいたい派
・出した方が講師の印象がいい
・指導でしゃべると喉が乾くのでありがたい
・生徒も喉が渇くので暑い日などには助かる
・お茶出しのタイミングで授業の様子をチェックできる(講師・生徒が緊張感をもって授業ができる)
■出さない・出さなくていい派
・費用がかかる
・アレルギーや好き嫌いがある
・規約に不要とあるので出さない
・ダイエット中でお菓子などを控えている
・断るように家庭教師センターから言われている
・授業の妨げになる(お茶出しのタイミングが休憩になるのを避けたい)
出す派の親御さんの中には、授業の邪魔にならないように開始前に部屋の中に置いておいて好きに飲んでもらっている人もいました。また出さない派にも、好きなものを講師に持参していただいて授業中に好きに飲んでもらってかまわないと伝えたという人もいます。参考にしてご家庭内や講師と話し合ってみてください。
成績表や過去のテスト、スリッパの方が大切!?

お茶やお菓子よりも準備していただきたいものがあります。それは成績表や過去のテストです。とくに初回の授業では、生徒の現状を知って指導に活かすために成績表や過去のテストを見られると講師は参考になります。結果をみて怒るような講師はいませんが、生徒側が恥しがる可能性はあるでしょう。生徒にもことわってから講師に見せるようにしてください。
またスリッパがない場合は、ほかの来客時にも使えるので用意してもいいかもしれません。持参してくる講師もいますが、荷物にもなりますので家庭で用意した方が喜ばれるでしょう。掃除と合わせて、お客さんを迎えるときの作法としてスリッパを出すのを生徒に教えてもいいかもしれません。
準備は無理のない範囲で!!オンライン授業という選択肢もある

家庭教師を迎える際の準備についてまとめましたが、親御さんが常駐している家庭ばかりではないため、無理のない範囲で大丈夫です。掃除やスリッパなど生徒自身で準備する考え方も説明しましたが、生徒の年齢なども考慮してあげましょう。
また準備がある・ないで講師とトラブルになるケースは少ないといってもいいかもしれません。親御さんが気にされるであろうお茶やお菓子も、あくまで好意であって絶対あるものではないと講師も分かっています。規約にある通りでかまいませんので、気にしすぎないでください。
もしくは、オンライン授業という方法もあります。お茶・お菓子だけでなく、掃除やスリッパの準備も必要ありません。パソコンなど他の準備物が発生しますが、生徒が勉強しやすく家庭にとって都合の良い方法を模索してみてください。





