兄弟・友達などと一緒に授業!「同時指導」のメリット・デメリットを考えよう

家庭教師は講師と生徒のマンツーマンが絶対と思われているかもしれません。しかし、兄弟同時で授業を受けるスタイルをOKにしている家庭教師センターもあります。費用面でのメリットを多くの家庭教師センターが謳っていたりしますが、ほかにどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
同時指導は兄弟でなく友達とでもOK

“兄弟同時”と書きましたが、厳密には2人ペアでの授業を行うサービスを指します。時間と場所が同じという条件をクリアできれば、親しい友達でも可能であったり、なかには3人以上でも可能としている家庭教師センターもあります。
同時指導を提供している家庭教師センターでは、主に2パターンの方法で指導を行います。ひとつが「二人を同時に指導するパターン」、もうひとつが「指導時間を半々で分け、一人分の時間を二人でシェアするパターン」です。前者の方がメジャーではありますが、利用する際は向き・不向きがあるため、生徒が勉強しやすいパターンを選ぶのがポイントになってきます。
兄弟同時指導の3つのメリット

家庭教師センターごとでの違いはもちろんありますが、同時指導のメリットは主に3つに分類できます。それぞれ詳しく紹介します。
●料金が安い
同時指導のサービスを提供する家庭教師センターの多くが、料金の割安感を特長として挙げています。月額料金と入会金を一人分で済ませていたり二人目の料金を割安に計算していたりと、家庭教師センターごとの特徴が出るポイントでもあるでしょう。
●生活リズムが揃う
兄弟姉妹で利用する場合、生活リズムが揃うのが利点になります。たとえば二人ともが別々の塾に通っている場合、送り迎えや面談などの負担もそのまま二人分です。しかし家庭教師を兄弟同時指導すれば負担は減らせます。家族での予定も立てやすく、親御さんはありがたいのではないでしょうか。
●二人で高め合える
同時指導は、中学生と小学生の兄弟姉妹のいる家庭で多く受け入れられています。理由として、上の子が勉強をがんばっている姿をみて、下の子も勉強に興味をもち始めて学習習慣が身に付く点が挙げられます。また下の子には塾や家庭教師は早いけど何もさせないのは不安という親御さんの気持ちも反映されているでしょう。同じ講師に教えてもらうことで、勉強方法も兄弟間で揃って上の子から下の子へ教えるのも可能で、同じ方法論のため説明しやすい・理解しやすいのです。先生について兄弟間での会話のタネになるのもあるでしょう。
指導が中途半端になるなどデメリットも

反対にデメリットはどういった点が挙げられるのでしょうか。まずは兄弟や仲良しの友達と一緒では雰囲気づくりが難しい点はあるでしょう。高め合えればいいのですが、勉強に集中できなくなってしまう可能性もあります。講師の雰囲気作りのうまさが試されるといってもいいかもしれません。
また利用者からすれば同時指導は負担が減らせても、講師の側は教える生徒が倍になるのを理解する必要があります。雰囲気作りだけでなく、指導力や時間管理能力などが同時指導では求められます。歴が浅い講師では2人の指導とも中途半端になる危険があるのを注意しなければなりません。
同時でも無理なく授業ができる力量が講師にあるか、また講師を交代したい場合は柔軟に対応してくれる家庭教師センターかなどは親御さんが契約前に確かめる必要があります。デメリットを考慮してカリキュラム作りやサポート体制に工夫・徹底が見られる家庭教師センターで契約できるように努めましょう。
受験生は一人だけでの授業を

同時指導のメリット・デメリットを紹介しましたが、家庭の都合や生徒の性格などを加味して利用を検討してください。体験授業を行なっている場合は、契約前に試してみて、親御さんが家庭教師センターや講師の質を見極めるのはもちろん、お子さんが抵抗なく授業を受けられるかもしっかり話を聞くのを忘れないようにしましょう。
またメリットを重視して契約したいと思ったとしても、生徒が受験生の場合は一人だけでの授業の方が望ましいかもしれません。勉強への意欲も高く、成績が伸びやすい受験生は、1分1秒が勝負です。より集中できる環境を整えるのを親御さんは意識しましょう。





