家庭教師を有効活用するために!親子で見直したい考え方5選

家庭教師にきてもらえば成績が上がる・勉強ができるようになる……と思っていませんか? 学習面の強化をするのが家庭教師の仕事であるのは間違いありません。しかし、勉強してテストを受けるのは生徒自身であり、考え方が偏っていると家庭教師をうまく活用できない事態につながりかねません。
家庭教師を利用する前に一度考えたい考え方や習慣はどのようなものがあるのでしょうか。5つピックアップして紹介していきます。
家庭教師をつければ成績が上がる

冒頭にも挙げましたが、家庭教師をつけても確実に成績が上がる保証はありません。授業料の返金保証をしている会社もありますが、お金が戻ってくるよりも成績が上がった方がよいのは言うまでもないでしょう。
家庭教師はあくまでペースメーカーであり、生徒の自主学習が基本です。講師の説明を聞いて分かったつもりになっても演習で解けるとは限りません。目標を立てたりタスクを整理したりノートの取り方など勉強方法を教えてもらったりを家庭教師にしてもらったら、あとは生徒次第です。
家庭教師センター経由なら安心

個人契約ではなく、家庭教師センター経由で講師を派遣してもらえば安心……ともかぎりません。なかには悪徳業者もいます。たとえば数十万円もする教材を使うのが義務になっていたり、授業料を一括支払いしなければならないのに辞めるときの返金について不明瞭だったりする会社は危ないでしょう。
また講師にも学生講師とプロ講師の二種類がありますが、講師によって力量に差は出ます。得意・不得意科目が違ったり性格も千差万別のため、生徒とマッチするかは実際に会うまで分かりません。講師の交代ができると謳っていながらも、有料であったり交代まで時間がかかったりする場合もあるでしょう。広告などを鵜呑みにせず、資料を自分で読んで利用者が周りにいれば話を聞いてみてください。
正解できればなんでもいい

ここからは実際に授業を受ける生徒の心持ちについてです。勉強が得意な人のなかには、正解できればなんでもいいと考えている人がいるかもしれません。しかし、変な解き方が癖になってしまうと、応用が効かなくなる可能性があるのです。
たとえば公式が使える箇所を手計算していたり、数学の確率問題で全ての場合を書き出していたりしないでしょうか。家庭教師に解き方までチェックしてもらって、自分の悪い癖を直してください。
宿題ができない

学校の部活動やほかの課外活動で時間がないため、家庭教師を利用する生徒も多いです。忙しいから宿題まで手が回らないと思ってしまうかもしれませんが、上でも書いたとおり、勉強は自主学習が基本です。授業を受けて分かったつもりになっても意味がありません。
家庭教師だけでなく、学校や塾であっても指導できる時間は限られています。その時間の中で全てを教えるのは無理なのです。だからこそ先生・講師は宿題を出して、予習・復習をするように促します。
自力で取り組んで解けなかった箇所を教えてもらうサポーターとして家庭教師を利用するのがベストです。自分のキャパシティを超えそうなら、家庭教師の宿題は無くして、学校の宿題を手伝ってもらうぐらいでもいいでしょう。
質問しなければならない

内気な性格の人でも二人っきりで質問しやすい雰囲気がつくれるのが家庭教師のメリットではあります。自分から質問した方が講師にも意欲が伝わるでしょう。ただ、絶対に質問をしなければダメなわけでもありません。
質問しなければならないプレッシャーで授業の内容が頭に入らない方が問題です。無理して悩む必要はありませんので、質問がないなら「ない」と素直に答えましょう。また勉強以外の悩みを講師に打ち明けてもかまいません。個人契約の場合はLINEやメールで聞いてみると尋ねやすい場合もあるでしょう。
講師やセンターと親御で相談しながら無理のない関係づくりを

宿題についても書きましたが、学校や課外活動で忙しいのに無理してはいけません。生徒のペースで勉強できるのが家庭教師のメリットです。状況を講師と相談しながら、宿題の有無に限らず、苦手な科目を重点的にやりたいなど要望を伝えてみてください。講師の指示やプランが絶対ではありません。
また家庭教師をうまく活用するために親御さんも講師と会話をしてみてください。授業のあとで子どもの様子について話をすると、親が自分に興味をもってくれたと子どもも嬉しいでしょう。1回お茶を出すぐらいならかまいませんが、授業中は邪魔しないのも大事です。
講師本人以外でも、家庭教師センター経由での派遣であればセンターの担当とたまには電話などで話してみるのもいいでしょう。こちらも先述のとおり、講師にも個人差があります。なにか気になったらセンターにも相談できる関係性づくりも心がけてみてはいかがでしょうか。





