自由で安い「個人契約」、安心で高品質な「家庭教師センター」……どちらがいい?

子どもの家庭教師を知り合いにお願いしようとしているあなた。知り合いならではのカジュアルさがいいとは思いつつ、家庭教師センターのサポートやカリキュラムにも興味があって迷っているのではないでしょうか。個別契約と家庭教師センターの長所・短所をまとめて比較してみますので、家庭教師の仕組みへの理解を深めてみてください。
自由で安価だが、困ったときに大変な「個人契約」

まずは個人契約についてメリット・デメリットをまとめてみましょう。
●メリット①:費用が安い
言い値だと高くつく可能性もあるので相場をある程度調べておく必要がありますが、個人との契約のため授業料は交渉次第。参考書を買っても実費だけで済み、学校の教材を使えばお金はかかりません。
●メリット②:契約が柔軟
費用だけでなく、条件面の交渉も自由です。たくさん授業をお願いしたいときはもちろん、勉強しなくなりそうな夏休みの間だけであったり、明日からすぐ来てほしかったりしても融通が効く可能性は大きいでしょう。
●メリット③:自分で講師を選べる
マッチングサービスも普及してきましたが、自分で講師を選べるのは利点です。自宅に上がってもらう必要があるため、元からの知り合いの方が頼みやすいと感じる人もいるでしょう。
では反対にどのようなデメリットがあるでしょうか。
■デメリット①:トラブルやミスマッチの対応は自分で
成績が伸びない・勤務態度に問題がある・子どもと合わない……など、トラブルやミスマッチが生じたとしても、調整は自分でやらなければなりません。元々の知り合いであれば言い出しにくく関係性が悪くなってしまうのもあるでしょう。
■デメリット②:力量が測れない
偏差値の高い大学に通っている・出ているとしても、当人が勉強できるかは別問題です。学力は問題なくても、教えるのが上手いとも限りません。勉強法や受験情報も個人収集できる範囲だけで、誤っている・偏っている場合もあるでしょう。
■デメリット③:契約内容を自分たちで決めなければならない,br> 調整が効くのはいい面もありますが、一から契約条件を決めるのは大変です。もしものときのルール決めをした方がお互い安心ではありますが、契約内容の精査や書類の作成に慣れていない人には負担になるでしょう。
会社ならではの安心感があるが、費用はかかる「家庭教師センター」

では家庭教師センターの方はどうでしょうか。同じくメリットから紹介します。
●メリット①:講師の質が担保されている
講師として働く前に学力テストをパスするのが基本です。学生講師でも家庭教師センターのお墨付きなら安心ではないでしょうか。プロ講師も頼みやすく、お子さんと合わなければほかの人をお願いしやすいのもあるでしょう。
●メリット②:会社としての安心感がある
困ったときのサポートや、契約条件もパッケージ化されていて細かい点まで納得した上で契約できるのは会社ならではの利点でしょう。講師の意見だけでなく、家庭教師センターに蓄積された学習ノウハウを得られるのも魅力です
●メリット③:無料体験などが利用できる
できるなら子どもにマッチした人と最初から契約したいはずです。無料体験を実施している家庭教師センターならば、指導方法や子どもとの相性を契約前に確認できます。
続いて家庭教師センターのデメリットを見てみましょう。
■デメリット①:費用が割高
家庭教師センターでは講師や生徒を集める広告費やオフィスの家賃など運営費用が発生しています。運営費用を授業料でまかなうために個人契約よりも授業料を高くせざるをえず、入会金や管理費が発生したりする場合もあります。
■デメリット②:依頼してから時間がかかる場合も
生徒との契約が締結されてから、講師に声をかけて調整をします。そのため、どうしても初回の授業までに時間がかかってしまいます。講師を交代する場合も、間が空いてしまうでしょう。
■デメリット③:会社ごとでの差異に注意
「家庭教師センター」と一口にいっても、会社ごとで違いがあります。料金に注目する人は多いかもしれませんが、合格実績や講師の管理体制など、広告などを信じすぎずに自分で精査する必要があります。
センターで知り合った講師と直接契約はタブー

家庭教師センターで紹介された講師とあとから直接契約を結ぶのは、絶対的なタブーです。生徒側と間に違約金が発生しなかったとしても、講師側に発生する可能性があります。
講師から提案があったとしたら迷うかもしれませんが、上で紹介したような家庭教師センターのメリットを捨ててまで直接契約する必要はないのではないでしょうか。
個人契約でも家庭教師センターでも、実際の講師と時間を過ごすのはお子さんです。良い選択ができるように、お子さんの意見も聞きながら話し合ってみてください。





